宅配(特に軽貨物などの個建て配送)で「稼げない」と悩む人には、いくつかの共通した行動パターンや思考の癖があります。この仕事は「歩合制=効率が全て」である場合が多く、少しの無駄が積み重なって大きな収入の差になります。
段取り・効率面の課題(時間が足りなくなる)
最も大きな差が出るのが「配送そのもの」ではなく、その前後の準備です。
荷積みが雑(積み込みが下手)
特徴: トラック・バンに適当に荷物を積んでしまう。
結果: 配送先についても「あれ、あの荷物どこだっけ?」と探す時間が1件につき30秒〜1分発生します。1日100個なら、探すだけで1時間以上のロスになります。稼ぐ人は「出庫順」に完璧に並べます。
ルート組ができていない(地図が頭に入っていない)
特徴: 常にナビ頼りで、エリア全体の地理を把握していない。
結果: 「右折入場できない」「一方通行だった」などの理由で迂回が増えたり、同じ道を何度も往復したりします。
駐車位置の判断が遅い
特徴: どこに停めるか迷ってウロウロする。
結果: 停車位置が遠すぎて、走る距離が無駄に長くなります。
マインド・行動面の課題(完了率が低い)
宅配(特に個建て)は「配完(配達完了)」して初めて売上になります。「持ち戻り(不在)」は1円にもなりません。
「不在」を喜び、「再配達」を嫌がる
特徴: 「留守でラッキー(楽ができる)」と思ってしまい、不在票を即座に入れて立ち去る。
結果: 結局、夜間に再配達の依頼が集中し、自分の首を絞めることになります。稼ぐ人は、在宅していそうな時間帯を推測したり、電話確認をうまく使って「一度で完了」させます。
走らない・動きが遅い
特徴: 車から降りて玄関まで「歩いて」いる。
結果: 稼ぐドライバーは、車を降りてから玄関まで常に小走りです。この数秒の差が、1日で見ると10〜20個の差(数千円の差)になります。
小休憩が多すぎる
特徴: コンビニに頻繁に寄る、スマホをダラダラ見る。
結果: リズムが崩れます。トップドライバーは食事も運転しながら片手で摂るなど、止まっている時間を極限まで減らします。
コスト管理・車両管理の甘さ(手取りが減る)
売上があっても、経費で消えてしまっては意味がありません。
経費計算ができていない
特徴: 自分の車の燃費や、ガソリン代の高騰を意識せず、急加速・急発進を繰り返す。
結果: 燃費が悪化し、手元に残る利益が減ります。また、車両メンテナンスを怠って故障させ、修理期間中に働けなくなるケースもあります。
違反・事故を起こす
特徴: 焦りすぎて駐禁を切られたり、接触事故を起こしたりする。
結果: 一発で数日分の利益が吹き飛びます。また、契約解除のリスクも高まります。
コミュニケーション不足(エリアを味方にできない)
お客様への愛想が悪い
特徴: 無言で荷物を渡す、不機嫌な態度をとる。
結果: クレームに繋がるだけでなく、お客様が「再配達の時間指定」などに協力的でなくなります。良好な関係を築くと「置き配でいいよ」と言ってもらえるなど、効率が上がることがあります。
道具・装備への投資不足(スペック負け)
身体一つでやる仕事に見えますが、実は「装備の差」が後半の体力や数秒のロスに直結します。
稼ぐドライバーは、配送を「ビジネス」と捉えており、時間を短縮したり疲労を減らしたりするための「課金」を惜しみません。一方で稼げない人は、ここを節約しようとして結果的に損をしています。
スマホ・通信回線のスペックが低い
特徴: 動作の遅い古いスマホや、電波の入りにくい格安SIMを使っている。
結果: 地図アプリの起動に数秒待たされたり、GPSがズレて道を間違えたりします。1日100回地図を見るとしたら、この「数秒のラグ」は致命的です。
靴にお金をかけていない
特徴: 安いスニーカーや、重い安全靴を適当に履いている。
結果: 宅配は1日1万〜2万歩以上歩くこともザラです。靴が悪いと夕方以降に足が棒のようになり、歩くスピードがガクンと落ちます。稼ぐ人は、高機能なランニングシューズや疲れにくいインソールに投資しています。
雨具(レインウェア)が安物
特徴: 蒸れやすい安物のカッパを使っている。
結果: 雨の日はただでさえ効率が落ちますが、安物は中が蒸れて不快指数がMAXになり、モチベーションが維持できません。結果、休憩が増えたり早上がりしたくなります。
荷室の環境整備をしていない
特徴: 夜間の車内が暗いまま。
結果: 夜、伝票の文字が見えなくてスマホのライトで照らす手間が発生します。稼ぐ人はセンサーライトを荷室に追加して、一瞬で荷物を識別できるようにしています。
まとめ
準備不足で出発 → 荷物が探せない → 時間に追われて焦る → 運転が荒くなる → 休憩も取れず疲弊する → 嫌になって辞める
稼ぐ人は、この逆(準備万端で出発し、リズムよく配り、精神的にも余裕がある)を行っています。
「数千円〜数万円の道具代をケチって、毎日の売上を数千円ずつ落としている」
これが稼げない人の隠れた特徴です。